民間のロケットが打ち上げに成功したというニュースが飛び込んできた。宇宙開発も、これからまた違った展開を見せていく時代に入ったのかもしれない。
「宇宙兄弟」は、ふたりの兄弟が、子どもの時に見たUFOがきっかけで、やがて宇宙を目指して旅立つ話。
JAXAやNASAの協力で本物の施設や機材がふんだんに登場し、SFXもなかなかよく出来ていて楽しい作品だった。
ただ、宇宙へ行くのはそんなに甘くないし、月世界は根性だけで生還するには過酷すぎるところでは?というような部分もあって、娯楽映画の範疇を抜けきれなかったのは残念。
さて、ふたりが月やその他の宇宙空間へ飛び立つためには、どうしても欠かせないのがロケット。
「遠い空の向こうに」(99年)は、元NASAの技術者の実話を元にした物語。
炭鉱町に住む高校生のホーマーたち4人は、「ロケット・ボーイズ」というグループを作って、ロケットの製作に熱中していた。
全米科学コンテストで優勝して、大学への奨学金を得たいと考えているホーマーなのだが、炭坑の責任者である父親は、そんな彼の夢には冷たい態度しか見せてくれない。
最初は、馬鹿にしていた町の人たちも次第に彼らのロケットに興味を持つようになったのだが、ある日炭鉱で事故が起こり…。
宇宙より地上に金を使えという意見も勿論わかるけれど、空の彼方への夢をなくしてしまったら、人類の未来はもっと寂しいものになるだけだろうなあ。
2012.6.9