07年もあとわずか。映画ファンのみなさんにとって、いい作品に出会えた年でしたか?
上田市内は、映画館の数もすっかり減ってしまって「映画の街」というには、少しばかりさびしすぎるのが現状だが、フィルムコミッションのがんばりで、ロケ地としての人気は相変わらず高い一年だったようだ。
「見る」方の環境の充実もというのが、映画ファとしての切なる願い。
見るといえば、今年も、恒例の「うえだ城下町映画祭」が、11月の10日、11日と開催された。
実行委員の端に加えていただいているのだが、準備から本番まで、みなさんの努力には頭がさがる。
いつも、観客のみなさんに少しでも楽しんでいただけるプログラムをと考えるのだが、種々の事情で、なかなか思い通りの作品がかけられるとは限らない。
そんななか、「関の弥太っぺ」(63年)も上映して、古い作品で受けはどうだろうと心配でもあったが、中村錦之助のファンだという年配の方が遠くから見えていたりして、選んだ側としてもうれしかった。
そのファンのなかに、ちょうどロケのために上田に来ていた俳優の柄本明さんがいらして、壇上でごあいさつしていただくことができた。こういうのは、長年続けてきたからこそのうれしいハプニングだろう。
また、トークショーのゲストのおひとり、山本一力さんは、上田の町のなかを奥さんと歩かれて、いろいろとうまいものを見つけたりされたようだが、お話も面白く、トークショーは多いに盛り上がった。
反省点は生かしつつ、来年も楽しい映画祭ができればと思っている。
2007.12.22