日本選手が過去最高のメダル数を獲得して盛り上がった平昌オリンピック。 なかでも人気が出たのがカーリング。SC軽井沢の男子チームも頑張ったが、それ以上に注目を集めたのが劇的な展開で銅メダルに輝いた女子チームのLS北見だった。
彼女たちの本拠地は、北海道の常呂町。日本でも、有数のカーリング人口の多い町だ。
その常呂町の女子カーリングチームが、2002年のソルトレイクオリンピックに出るようになるまでを実話を元にして描いた映画が、「シムソンズ」(06年)だった。
自分の将来について、な~んの展望もない高校3年の和子は、ひょんなことからカーリング女子チームを作ることになる。
まったくの未経験者、和子、菜摘、史江の3人+実力はあるが人とうち解けられない美希のチーム「シムソンズ」が、どう見てもちゃらんぽらんなコーチ大宮とともに、次第にチームととして、若者として成長していく物語。
日の丸を背負ってとかいった重苦しさはなく、最後まで楽しく見られる青春映画になっている。
さて、カーリングが、冬季五輪のたびに人気が出てはまた沈静化してしまう一番の原因は、その施設の少なさゆえだろう。
日本のカーリングが本当に力をつけるためには…海外にはプロもいて、草野球場並にカーリング場がある国もあるのだということは知っておいてもいいだろうと、カーリング経験者の端くれとしては思うのだ。
2018.3.17