あなたは、あの頃のアメリカを肌で感じた世代だろうか?「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
のっけからサイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」が流れたりして、60年代末から70年代にかけて青春時代を送った人間としては、自然とスクリーンに引き込まれて行くはじまりだ。
テレビの西部劇で一世を風靡したリック・ダルトンも、今は人気も下降気味で悪役で食っている状態。
長年の相棒で、彼のスタント役のクリフ・ブースもそれに伴って仕事が減っていた。
リックは、レオナルド・ディカプリオ、そしてクリフは、ブラッド・ピットが演じ、この大物コンビが絶妙な味を出している。
そして、そのふたりにある運命をもたらすのが、リックの家の隣に越してきた女優のシャロン・テートだ。
あのマンソン・ファミリーによる惨劇を知っている人間にはドキドキする展開ではないか。
懐かしいテレビドラマや映画や音楽がてんこ盛りで、ある意味日本の文化が一番アメリカの影響を受けた時代だったのかもしれないと思わせる映画でもある。
ただ、ネットの感想などを見ると、あの時代を体感していない若い世代のなかには、「よく分からない」「たいくつ」な話と映った人も結構いるようだ。
若くて、そんな昔のことなんか知らないよというあなた、ちょっとネットで予備知識を仕込んでおくと、退屈なんかしないんじゃないかなあ、多分。
2019.10.12